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暮らしの負担の移り変わり(1963〜2025年)

勤め人の世帯の1か月の収入から、税と社会保険料がいくら引かれ、手元にいくら残るか。電気代や通信も並べています。出典:総務省統計局「家計調査」。年を押すと、その年のページへ。

1963〜2025年の、収入のうち手元に残る割合1963年92.1%、2025年81.4%。収入のうち、手元に残る割合80%85%90%2000年から表が変わる1963年 92.1%1963年92.1%1975年 91.3%1975年91.3%1985年 84.0%1985年84.0%2025年 81.4%2025年81.4%197019801990200020102020
勤め人の世帯の収入(税込み)のうち、税と社会保険料を引いて手元に残るお金(手取り)の割合。1999年までと2000年からは、もとの表が違います(2000年からは農林漁家世帯を含みます。重なる2000〜2017年でくらべた違いは0.03ポイントまで)。

数字の見どころ

  • 勤め人の世帯の収入(税込み)のうち、税と社会保険料を引いて手元に残る割合は、1963年は92.1%、2025年は81.4%です。収入が100円なら、1963年は92円、2025年は81円が手元に残る計算です。
  • 10年でいちばん大きく下がったのは、1975年(91.3%)から1985年(84.0%)までの10年です。
  • いちばん低かったのは、2022年の81.1%です。
  • 2000年からはどの年も、税(所得税・住民税など)より社会保険料の方が多く引かれています。社会保険料は、2000年は48,019円(収入の8.5%)、2025年は69,432円(10.6%)です。
  • 社会保険料のうち、公的年金保険料は2000年の30,424円から2025年の40,566円(1.3倍)、健康保険料は2000年の16,238円から2025年の22,644円(1.4倍)、介護保険料は2005年の1,264円から2025年の3,908円(3.1倍)になりました。
  • 電気代は、2000年は9,163円、2025年は13,031円です。2025年は、2000年からでいちばん高い値です。
  • 通信(電話の料金など)は、2000年は10,514円で、2017年の16,785円がいちばん多く、2025年は12,907円です。
  • 妻の有業率(世帯主の妻のうち、仕事をしている人の割合)は、2000年の39.1%から2025年の57.8%になりました。世帯の収入のうち妻の収入(勤め先からの収入)は、2000年は9.7%、2025年は16.0%です。
  • 2000年からで世帯の収入がいちばん少なかった2011年(510,149円)から2025年までに増えた143,752円のうち、妻の収入の増えた分(51,005円)は35%です。

2000年と2025年のくらべ1か月・円

勤め人の世帯の1か月の平均です。お金の額は、その年の円です(物価の動きは除いていません)。

項目2000年2025年何倍
世帯の収入(税込み)562,754653,9011.16倍
公的年金保険料30,42440,5661.33倍
健康保険料16,23822,6441.39倍
介護保険料2005年から1,2643,9083.09倍
所得税(勤労所得税)18,48023,6021.28倍
住民税(個人住民税)14,06220,9041.49倍
電気代9,16313,0311.42倍
通信10,51412,9071.23倍
手取り(可処分所得)474,411532,4081.12倍

1963〜1999年農林漁家世帯を除く表

年世帯の収入税込み・円税と社会保険料円うち所得税円手取り円手元に残る割合%光熱・水道円交通・通信円
196353,2984,2221,50849,07692.12,0101,317
196459,7044,8311,79854,87391.92,1651,438
196565,1415,5841,95959,55791.42,3751,739
196671,3476,2742,11165,07391.22,5362,175
196778,7256,6862,12772,03991.52,6992,664
196887,5997,1832,24980,41691.82,8293,267
196997,6677,8012,57389,86592.03,0293,679
1970112,9499,3152,989103,63491.83,4074,550
1971124,56210,2533,245114,30991.83,7595,425
1972138,58011,8833,948126,69791.43,9536,057
1973165,86014,9255,437150,93591.04,5307,793
1974205,79217,9675,464187,82591.35,5378,775
1975236,15220,6445,633215,50991.36,85910,915
1976258,23724,7767,135233,46290.47,69412,442
1977286,03929,6998,175256,34089.68,82015,506
1978304,56234,2559,171270,30788.89,36316,837
1979326,01339,18610,879286,82888.09,85018,297
1980349,68644,13712,952305,54987.412,69320,236
1981367,11149,83214,621317,27986.414,75722,368
1982393,01457,48817,286335,52685.415,22923,988
1983405,51761,40418,696344,11384.915,77425,729
1984424,02564,67119,626359,35384.717,04427,239
1985444,84671,15321,492373,69384.017,12527,950
1986452,94273,42222,411379,52083.816,91228,819
1987460,61373,29921,690387,31484.115,65530,069
1988481,25075,31322,274405,93884.415,70131,210
1989495,84974,41521,650421,43585.015,88732,217
1990521,75781,21823,632440,53984.416,79733,499
1991548,76984,90726,246463,86284.517,64234,659
1992563,85590,11727,808473,73884.018,09435,304
1993570,54592,39028,247478,15583.818,67438,561
1994567,17485,99623,976481,17884.819,15037,301
1995570,81788,64422,153482,17484.519,55138,524
1996579,46190,92422,776488,53784.319,97140,611
1997595,21498,17925,656497,03683.520,84141,552
1998588,91693,02920,876495,88784.220,83941,295
1999574,67690,76619,061483,91084.220,68040,610

2000年から農林漁家世帯を含む表

年世帯の収入税込み・円税所得税・住民税など・円社会保険料年金・健康・介護など・円手取り円手元に残る割合%電気代円光熱・水道円通信円妻の有業率%
2000562,75440,18948,019474,41184.39,16321,28210,51439.1
2001552,73438,09648,491466,00384.38,92921,22811,50138.7
2002539,92437,42248,645453,71684.08,91420,89412,18238.3
2003524,81034,96749,008440,66784.08,63720,71812,93938.5
2004531,69036,96848,284446,28883.98,91920,95013,45639.4
2005524,58535,85147,374441,15684.18,82921,32813,39240.0
2006525,71937,42846,719441,44884.09,03021,99813,64839.6
2007528,76238,80047,269442,50483.78,83721,55514,08339.9
2008534,23541,96349,388442,74982.99,48222,66614,22441.4
2009518,22640,87849,310427,91282.69,28221,46614,46141.8
2010520,69240,11650,540429,96782.69,45621,70414,66541.4
2011510,14938,95450,531420,53882.49,25721,74214,75840.9
2012518,50640,22853,173425,00582.09,83622,51115,11443.2
2013523,58942,20555,155426,13281.410,50423,07715,34545.4
2014519,76141,46254,694423,54181.510,91123,39715,67144.8
2015525,66942,09156,223427,27081.310,77622,97116,21147.4
2016526,97341,93156,268428,69781.49,62220,73016,75948.7
2017533,82042,47956,869434,41581.410,11121,16416,78547.8
2018558,71843,42860,079455,12581.510,57021,77116,53851.7
2019586,14945,48763,925476,64581.310,73421,83816,20652.2
2020609,53546,15564,672498,63981.810,63321,69615,93854.7
2021605,31647,24265,331492,68181.410,27221,44815,48354.2
2022617,65449,44567,175500,91481.112,69124,42114,38055.9
2023608,18246,54566,896494,66881.312,18523,56613,74655.5
2024636,15544,49269,036522,56982.111,94022,75613,07758.3
2025653,90151,98369,432532,40881.413,03124,18212,90757.8

税と社会保険料に関わる主な法律公布の日

ここからは推測ですChronoDrawer 編集室

ここから下は事実ではなく、上の数字を見て ChronoDrawer 編集室が考えた見方です。理由は1つとは限りません。

推測1 高齢の人が増えた

社会保険料のうち、公的年金・健康・介護の保険料は、どれも2000年ごろより増えています。高齢の人が増えて、年金・医療・介護にかかるお金が増えたことが、保険料が上がった理由の1つと考えられます。

推測2 通信の料金が下がった

通信は2017年をいちばん上に、2025年まで減っています。携帯電話の料金が下がったためかもしれません。ただし、通信の使い方そのものが減ったかどうかは、この表からは分かりません。

推測3 結婚や子育てへの影響

収入のうち手元に残る割合が下がると、結婚や子育てをためらう人が増えるのかもしれません(出生数と出生率の表)。ただし、時期が重なることは、原因であることの証明にはなりません。

これから並べる数字

暮らしの負担を、もっと別の角度から見るために、次の数字も年ごとに並べていきます。

  • 物価の動きを除いた収入と手取り(実質。消費者物価指数)
  • 年金で暮らす世帯・ひとり暮らしの世帯の負担(家計調査)
  • 世帯主の年齢ごとの負担(若い世帯と、子育て中の世帯)
  • 国民負担率(税と社会保険料の合計が国民所得に占める割合。財務省)
  • 消費税など、買い物の代金に入っている税
  • サブスクリプションや生成AIを使う人の割合(通信利用動向調査など)

数字の読み方

  • 「勤め人の世帯」は、家計調査の「勤労者世帯」(世帯主が会社、官公庁、学校、工場、商店などに勤めている世帯。社長・取締役など会社や団体の役員の世帯は入りません)のうち、二人以上の世帯です(統計局「用語の解説」)。数字は、1世帯の1か月の平均(年平均)です。
  • 世帯の収入(実収入)は、いわゆる税込み収入で、世帯員全員の現金収入の合計です。税と社会保険料(非消費支出)は、税金や社会保険料など、原則として世帯の自由にならない支出です。手取り(可処分所得)は、実収入から非消費支出を引いた額です(用語の解説)。手元に残る割合は、手取りを実収入で割って、ChronoDrawer 編集室が計算しました。
  • 家計調査の金額は税込みです(統計局「家計調査に関するQ&A」)。消費税は、買い物の代金(消費支出)の中に入っていて、ここでの「税」(所得税・住民税など)には入りません。
  • 1963〜1999年は農林漁家世帯を除く表、2000年からは農林漁家世帯を含む表です(2000年から、農林漁家世帯も調べるようになりました。統計局Q&A)。2つの表はつながずに、分けて出しています。ChronoDrawer 編集室で、両方にある2000〜2017年をくらべたところ、実収入の違いは0.37%まで、手元に残る割合の違いは0.03ポイントまででした。どちらの表でも、手取りが「実収入 − 非消費支出」と合うことを確かめています。
  • 1963〜1999年の表には、税と社会保険料の内訳が、勤労所得税のほかにありません。通信も「交通・通信」の合計だけです。
  • 介護保険料は2005年から、情報通信関係費は2005年からの値です(それより前の表では、分けて出ていません)。
  • 妻の有業率は、世帯主の配偶者(女)のうち、仕事をしている人の割合です。妻の収入は、世帯主の配偶者(女)の勤め先からの収入です。
  • お金の額は、その年の円です(物価の動きは除いていません)。
  • 法律の名前と公布の日は、衆議院「制定法律の一覧」によります。
  • 出典:総務省統計局「家計調査」(長期時系列データ「18-2 1世帯当たり年平均1か月間の収入と支出 - 二人以上の世帯のうち勤労者世帯(昭和38年~平成29年)」、e-Stat「1世帯当たり1か月間の収入と支出 二人以上の世帯のうち勤労者世帯」)を加工して作成。表は2026-10-14に取得しました。