「アメリカで話題の映画が、日本で観られるのは半年後」。そんな記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ChronoDrawerのデータで、その「時差」を数えてみました。
数え方
ChronoDrawerには、映画ごとに「どの国で、いつ公開されたか」が記録されています。そのうち、アメリカと日本の両方の公開月が分かる作品について、アメリカで先に(または同じ月に)公開された作品を選び、日本公開までの月数を数えました。
5年ごとの「時差」(中央値)
| アメリカ公開の年 | 作品数 | 日本公開まで(中央値) | 1年以上かかった作品 |
|---|---|---|---|
| 1970〜1974年 | 155 | 7か月 | 48 |
| 1975〜1979年 | 203 | 7か月 | 55 |
| 1980〜1984年 | 46 | 7か月 | 14 |
| 1985〜1989年 | 60 | 6か月 | 15 |
| 1990〜1994年 | 30 | 4.5か月 | 7 |
| 1995〜1999年 | 26 | 6か月 | 4 |
1970年代から80年代の前半までは、ちょうど「半年あまり」待つのがふつうでした。90年代に入ると時差は縮まり、1年以上待たされる作品も目に見えて減っています。
具体的な作品で見ると
- 『アニー・ホール』:アメリカ 1977年4月 → 日本 1978年1月(9か月)
- 『シャイニング』:アメリカ 1980年5月 → 日本 1980年12月(7か月)
- 『ライトスタッフ』:アメリカ 1983年10月 → 日本 1984年9月(11か月)
- 『ジュラシック・パーク』:アメリカ 1993年6月 → 日本 1993年7月(1か月)
- 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』:アメリカ 1999年5月 → 日本 1999年7月(2か月)
90年代の大作は、ほぼ「ひと月遅れ」で日本にやってきました。逆に、日本の作品が先に公開された例もあります。黒澤明監督の『乱』は日本が1985年6月、アメリカが同年12月でした。
ChronoDrawerで確かめる
月のページの映画の行には、「初公開:1985年5月(アメリカ)」「日本公開:1986年2月」のように、ほかの国の公開月も添えています。たとえば 1985年8月 の映画を見ると、アメリカで春に公開された作品が、夏にヨーロッパで公開されていく様子が分かります。
※ Wikidataに両方の国の公開月が記録されている作品だけを数えています。80年代以降は記録のある作品が少ないため、数字には幅があります。